「昭和前期における日本人とタタール系トルコ人との交流史」

研究種別 科研費基盤(C)一般 「東洋史」

研究期間 2011年度~2013年度(予定)

研究代表者 三沢伸生(東洋大学社会学部教授)

研究分担者 なし

研究目的

本研究は、日本とイスラーム世界との交流史、とりわけ日本が本格的にイスラーム世界との交流を推進した昭和前期を研究対象期間として設定し、その交流に大きな役割を演じたタタール系トルコ人と日本人との交流の詳細な実態に関して研究するものである。従前、ほとんど研究されてこなかったこの研究課題は、近年になってロシアやトルコにおいて研究がようやく開始されだしている。本研究では、戦前・戦中期においてタタール系トルコ人がロシア・ソ連から脱して亡命した日本・満洲・朝鮮半島で刊行していたタタール語刊行物、さらには朝鮮戦争の頃まで日本に住み続けていた在日タタール系トルコ人の手記・写真といった史料を探索・分析しながら、研究の基盤となる史料データベースを構築しながら、同時に彼らの活動を解明していくことを目的としている。すなわち、第一に基本史料の探索・収集することを目標とし、第二に収集した諸史料の分析を通して日本人とタタール系トルコ人との交流史の全体像の解明を行うことを目的としている。

研究成果